Sunday, October 17, 2010

今ナイキにあげたいもの



(※クリックで画像が拡大します。転載転用自由です。)

ナイキジャパンは15日の本社前抗議でも結局出て来ることはなかった
(“らしき人”は出てきたけど?!)。
彼らが動くのは、大手マスコミから質問を受けるときと、自らが発表するプレスリリースをネットに発表するときのみ。

本社前抗議前日にナイキジャパンは命名権を行使しない旨の発表を行ったが、
渋谷区との契約では「宮下ナイキパーク」を呼称することが明記されていて、
この契約が破棄になったわけではない。
ナイキ自身がこの契約を無視するわけのわからない状態となっている。

ナイキが欲しいのは、ナイキの顧客層が集まる立地のよい宣伝スペースであることは明らか。
もし彼らがほんとぉぉに「社会貢献」したくてしょうがないのであれば、
改修計画に全く関与せず(もちろん公園のどこにもスウォッシュマークを入れさせず)
改修費用の4億円を渋谷区にひっそりと寄付し、
また、強制排除した野宿の人たちのためのスペース作りや継続的な炊き出しも行う…
そこまでしたらホントに社会貢献になるかもしれないが
ナイキがそんなこと、やるかな。やらないか。

さて、ナイキは「宮下公園を生活文化都市にふさわしいスポーツパークに再生し、
若者や子供が安心してスポーツを楽しむことができる環境を提供することを
最大の目的として」公園を改修しようとしているけど、
そのまえにナイキがスポーツの素晴らしさを喧伝する資格があるのかどうか。
今あまり言われなくなったけど、スポーツマンシップという言葉をしらべてみると、

※スポーツマンシップとは→
正々堂々と全力を尽くして競技するスポーツマンとしての態度・精神。(大辞林)
スポーツを行う上での品性ないしマナーのこと。
公正なプレーを尊重し、相手の選手に対する尊敬や賞賛、
同じスポーツを競技する仲間としての意識をもって行われる活動であるという姿勢となって表される。
また様式化された礼節の発揮も、マナーという面から重視される。(wiki要約)

ということで、ナイキは宮下公園というフィールドにおいて、
公正なプレーもしてないし、対話もしないし、尊重も礼節もない。
ナイキが出しているコメントはあまりにひどいもので
(特に野宿の人たちにナイキが一言でもなにかしたと言うのだろうか??)正直うんざりする。

もうひとつ言えば、スポーツは身体を使うものだ。
ネットや紙切れの上で行うスポーツはない。
しかしそのスポーツ用品メーカーとしてトップにある
会社が、その「身体」を全く使わないのはどうしたことか。
身体性を無くした/忘れたスポーツメーカーが
どれだけスポーツの素晴らしさを人々に伝えられるのだろう?

ということで、ナイキジャパンには、彼らが忘れてしまった
大事な精神である「スポーツマン湿布」を贈呈したかったのだけれど、
15日には間に合わなかった!ざんねん。